2025年も物価上昇が続き、且つ人手不足だとも言われています。
メディアでは、人出不足を解消するために青田刈りが大学1年生までに拡大した企業がある等の報道が盛んにされています。しかし、人出不足はイコール正規雇用の増加ではありません。
人出不足の分野は、介護業、飲食業、小売業など、賃金水準が比較的低く、労働条件が厳しい業種で顕著なのです。元々、非正規雇用者の多い分野。
非正規の男女別では、増加しているのは女性の方ですが、男性も一定数います。
ここでは、非正規雇用の男性について、結婚の可能性や対策について述べたいと思います。
非正規雇用の男性の結婚率
総務省の「平成29年就業構造基本調査結果」によれば、30代前半(30~34歳)の男性では、正規雇用者の未婚率が41.0%であるのに対し、非正規雇用者の未婚率は77.7%と、非正規雇用者の方が未婚率が高い傾向が示されています。
また、2022年の就業構造基本調査を基にした分析では、男性の非正規雇用者の生涯未婚率(50歳時点での未婚率)は61.4%と非常に高く、正規雇用者の20.9%と比較して大きな差があることが報告されています。
このように、非正規雇用の男性が結婚する率は、正規雇用者よりも低いと言えるでしょう。しかし、結婚している人も一定数います。
非正規雇用の男性が婚活で不利な理由
ここでは、人間的な条件その他は別として、正規か非正規雇用かのみで不利な理由を考察しています。
非正規雇用の男性の年収が低く安定しない
男性の正規雇用者の平均年収が、男性560.7万円という報道がありました(マイナビニュースの記事(2022年7月掲載))。また、男性の非正規では、226.7万円だとも。しかも、この差は、年々拡大している傾向。
しかも、雇用主の都合により、いつ仕事がなくなるかもわかりません。
女性は、経済的に安定したいですから、見合いをするならば正規雇用者であることは確かでしょう。
結婚相談所によっては、非正規雇用の男性を入会の対象外としているところもあるのが現実です。
男性の「自信」のなさ
男性にとって自信は、ステータスや財産、そして収入に裏打ちされるものと考えられています。自信は単なる気質や性格の問題ではなく、全身から発せられるエネルギーのようなものです。たとえ現在それらが不足していても、将来への明確なビジョンがある男性には、自信が表に現れるものです。
しかし、「自分は非正規雇用である。」「収入が低い。」などと自信を欠いている場合、そのことは女性にも容易に伝わり、魅力的には映りません。
特に婚活の場では、男性の自信が女性にとって大きな判断基準となるのです。
女性が結婚相手に求めるのは、「明るい未来」と「希望」です。そのため、非正規雇用でも将来性や努力の姿勢を見せられる男性であれば、女性の心を掴むことも不可能ではありません。
例えば、売れない俳優や芸能人を支えた妻の話を思い出してみてください。「いつか成功する」という希望があったからこそ、夫婦で苦労を乗り越えることができたのです。
このような「未来への可能性」を示すことができない場合、女性が結婚に踏み切れないのは無理もないことです。
女性が非正規雇用の男性に抱く不安
非正規雇用者に対する女性の印象には、以下のような不安や疑念が含まれます。
①経済的安定性への懸念
「育児休業中の生活費はどうするのか」「教育費が足りなくなるのでは?」といった経済面の心配。
②雇用の不安定さ
「契約が切れたらどうなるのか」「長期的に働き続けられるのか」といった不安。
③男性の信頼性に対する疑念
「仕事自体が嫌いなのでは?」「以前の職場で何か問題があったのでは?」といった疑い。
非正規雇用者で結婚を希望する男性は、これらの不安を解消していくことが重要なポイントです。
女性はやはり経済面での心配が大きいですね。解決の方法として、特段の事情があるにしろ、やはり正規雇用になることが最もおすすめです。
非正規雇用から正規雇用へ
上の「女性が非正規雇用の男性に抱く不安」の②と③の不安は、年収に関係なく身分に関係する不安です。この不安を解決するには、職種は何でも就職することで一挙に解決されます。
この記事を読んで「自分は結婚したいけれど、正規職員になる気もない。今のままがいい。」と思う人がいるとしたら、女性にとっては魅力のない人に映るので、現状の変化は見込めないでしょう。
一応、蛇足かもしれませんが、正規職員になるための心構えについて、ここに記します。
1.諦めないマインド
オーディションに100回以上落ちた、と言っている有名芸能人がいます。おそらく、書類審査はそれ以上の回数を受けたはずです。ひとまず、貴方も100回は受けるつもりでいましょう。
2. 自分の市場価値を高める
非正規雇用者が正規雇用を目指す場合、まずは自分のスキルや経験を振り返り、それを活かせる職種を探しましょう。特に行政(学校も含む)の非常勤職員や契約職員になれれば、信頼性を示す実績となり、次の転職に有利に働くことが多いです。
自分のこれまでのスキルを活かせる職場でなくても、新たな職種に挑んでも、それはそれでよいと思われます。
3. 志望動機を明確にする
転職活動では、「非正規雇用だった理由」について問われることが多いです。答えを用意しておきたいですね。その際、「非正規の間、正規雇用に向けて努力を続けていた」姿勢を示すことが大切です。
4 転職エージェントの活用
余裕があれば、評判の良い転職エージェントを活用し、非正規から正規雇用へのステップアップを目指しましょう。転職活動は一人で進めるよりも、プロのサポートを受けることで成功率が格段に上がります。
婚活と就活の同時進行
非正規雇用者でも結婚を諦める必要はありません。しかし、婚活と並行して、就職活動にも力を入れることをおすすめします。特に正規雇用を目指す場合は、以下のポイントに注意してください。
- 清潔感を意識する
面接や婚活イベントでは、第一印象が非常に重要です。服装や身だしなみを整えることは、基本中の基本です。 - 前向きな姿勢を見せる
婚活でも就活でも、目標に向かって努力している姿勢を伝えることが成功の鍵となります。 - 専門性をアピールする
特定のスキルや資格を持っている場合、それを積極的にアピールしましょう。特に婚活では「この人となら将来が安心」と思わせる材料になります。
まとめ
非正規雇用で年収220万円の現状は、婚活において確かにハードルとなることがあります。しかし、それを理由に結婚を諦める必要はありません。重要なのは、自分自身が将来に向けてどのような努力をしているかを示すことです。
婚活を成功させるためには、同時に就職活動を進め、自分の市場価値を高めることが必要です。社会の変化とともに、多様な働き方が認められる時代になっていますが、結婚を望むならば、経済的安定を提供できる存在であることが求められます。
まずは、できることから一歩を踏み出してみてください。あなたの未来を切り開くのは、他の誰でもなく、あなた自身なのです。
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